GK-216 帯飾玉壁
時代: 後漢時代 、サイズ: 高さ 27cm
価格: \
壁の上部の外部には透彫の対向する二体の龍を配し、壁は中心部には渦文が、その周囲には龍文が表される見事な壁。 外区の龍文は太い刻線と細い刻線を使い分け、丸い目と角、長い髭を持つ龍頭と二つに分かれて蛇行する胴体を表わしている。表裏両面とも同じ文様を刻んでいる。穀粒文は刃物ではない小さな工具を用いた研磨による線であり、透かし彫りの部分もまた、穿孔を主とする研磨が基本となっている。
和田白玉であり湿潤による白泌化が程好い進行で、古玉の魅力を堪能させる。これ程良質の白玉大型品の入手は当時でも大変であったであろう。近時「天水」郊外墓出土であり、多数の良品玉が銅製品と共に埋納されていた。
壁には、辟邪・昇仙などにかかわる特別な意味があったと考えられる。北京故宮には双龍の間に「益寿」「長楽」の二字が透彫される壁2点が知られるのはこの帯飾玉壁(出廊壁ともいう)。

参照 : GK-132GK-185







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