墓守りをした辟邪は、石造りの大きなものだったが、後に玉で作った小さい辟邪が魔除けとして使われるようになった。玉の霊性と神獣の威嚇力があいまって絶大な効験が信じられたことだろう。
漢時代の墓の前には右側に辟邪、左側に天禄と言う守護神が立っており、辟邪は「邪悪なものを避ける」、天禄は鹿と同音で縁起のいい動物とされた。褐色の斑文の入った白玉の丸彫り。頭は虎か獅子に似るが頭に二本の角、前足には羽が生えている。玉辟邪は台湾故宮のシンボルとして知られる乾隆帝による讃と刻印が刻まれた品が知られる。
古物の持つ古代を偲ばせる幽情がしみじみ感じられ撫玩に足る。新疆ウイグル自治区の和田玉であり、綿密な加工で美しく磨かれている。湿ったような暖かさ・滑やかさは宝石にない心の落ち着きを感じさせる。全体に褐泌文が入る。熟坑。
参照 : GK-135 、GK-080 、GK-067 、GK-029 |