漢代には様々な動物の形をした鎮が用いられ墓からしばしば出土しているが、特に熊が多い。銅製・石製が多く、四個がセットとなる例が多く、敷物や六博(古代のゲーム)の盤の四隅に押さえたりするのに用いられた。本品は頂上より貫通する穴が穿たれ、佩飾としての用と考えられる。「詩経」には熊の夢を見るのは吉夢であり、男子の生まれる事を意味すると述べられている。又熊は山の中にいることから陽の意味があるともいわれ、出土遺品より辟邪の意味もあったと考えられる。乳房を持つ母親熊が頭上に手を上げた状態で座す形態は銅製にもみられおどけた表情が愛らしい。
類似造形は陜西省感陽博物館に蔵されるが、立体動物玉佩は稀少。実在人物動物型玉器を中国では肖生器という。
香港著名玉収蔵家旧蔵品。
参照 : DK-028 |