爵は夏時代に出現した酒器であって、酒を湿めて注ぐための器。口縁に注ぎ口(流)と尾と一対の傘形の撮み(柱)が付き、胴部に把手(?)底部に三足がある。
二里頭の夏時代の原型は流が長く、中期以降筒型の小型となり青銅器の礼器として盛行した。はじめは平底であったが、殷代後期のものは丸底で、流と尾とが強調される。西周中期(前9世紀)には消滅する爵は酒器と言うより、現在の徳利のような容器であったことは間違いないだろうと現代の学者は考えている。
本品は玉で写しており、全体に雷文・雲粒文、把手には鬼面が鋭く刻されている。熟坑であって青玉が褐色に変化して味わいある色合いとしている。一本の足先から3cmにおいて折損そのまま接合。
中国の時代劇では酒器として使われる場面が見られるが、あるいはそのような使われ方をしたのかもしれない。中国の古代玉器は全て「真玉」すなわちネフライトで彫刻した。ネフライトは清純で耐久力が強く、容易に角をつけることが出来、色が美しく、又叩くと妙音を発するので中国人の眼には奇跡的な石に見えたのであった。形状は西周時代青銅爵を写している。熟坑。
香港玉器収蔵家旧蔵品。
参照: DK-051 |