CW-178 青白磁刻花牡丹文百合口瓶
時代: 北宋時代(11世紀後半〜12世紀初期) 、サイズ:高さ 30cm×胴径 17.5cm
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景徳鎮はその初期、越州窯風の青磁やケイ窯風の白磁を焼いていたが、北宋時代の中期頃には薄い白磁胎に青味の強い透明釉をかけた青白磁を完成させた。この青白磁は影青と呼ばれ、片切彫りで文様が施されると彫の深浅に従って釉の青さに濃淡が生じ、夢幻的な装飾効果を挙げる。この瓶はそうした青白磁特有の装飾効果が最も美しく表れた作といえよう。
尊形の瓶で丸い胴から直線的に頸部が伸び、その口は縁が百合の花のように形作られている。波打つ百合口の稜線を強調するために、線に従って裏側には刻線を入れ裏側には白い磁土を細く絞り出す堆線を入れるなど、丁寧な成形である。細かな工夫は胴を覆う牡丹唐草文にも認められる。全ての文様の輪郭をごく細い刻線で描いてから、それに従って丁寧に片切彫りを施し、花弁や葉の一つ一つに浅い櫛掻きを加えている。この牡丹唐草文の葉の形が牡丹の花弁とほとんど同じなので、全体が花びらに覆われているように見える。百合の花形に輪花と成す造作は北宋時代に流行し、この時代磁州窯を始めとする各窯に広く見られる。青白磁の完成された姿を見せる優品。薄造りでしかも土の腰が強くないと出来ない造形は景徳鎮のカオリン土が充分にその資格を満たしているといえよう。

参照 : CW-141CM-034
参照本 : 平凡社版 中国の陶磁D 白磁







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