景徳鎮窯。
観音を主尊とし、礼拝目的として作られた富家の品。観音や羅漢の単独像は、明時代の徳化窯(福建省)のものが有名だが、龕ごと焼き上げた初期の遺例として興味深い。龕のアーチ部分に雲気の造型化の弧形を組み合わせた、細微な装飾が目を引く。多数の部分品の貼り付け、組立てによって完成されている。元の大都跡からは高さ67cmの観音坐像が出土している。肌の色により近ずけるために素地によって観音の顔と手を表現するのが一般的であるが、本品は全釉を施している。青花磁の前の段階に、胸にかかった瓔珞などのビーズ紐繋ぎ文が用いられたものと考えられている。特異な趣を発している佳品といえよう。宝冠や衣などは紅・藍・金などで彩色されている青白磁観音像も知られる。
参照 : CW-134 、 CC-115 |