DK-882 四曲鳥獣紋盃

時代:唐時代・7世紀 、サイズ高さ 3.3cm×横幅 13cm×奥行 7.5cm

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稜花型の側面区画に鳥獣唐草紋を魚々子地に展開。二重体内底には波涛紋上に怪魚(まかつ)を打ち出し浮彫装飾。
底面には「大唐貞観」款。銅製。二重底なので重量が有る(200g)。

鏨使いの魚々子粒が小さく密に打ち込まれた巧緻さと、紋様にみられる躍動感には唐時代盛期の高質感作風がよく示されている。唐時代、強い湾曲を持つ八曲・六曲・四曲の盃は中央アジアからもたらされた形で異国趣味と合致したためことに愛好され、富裕者間で玉製品・ガラス・陶磁で作られた類品がある。

太宗時代(627〜649年)は「貞観の治」と呼ばれる太平の時代。唐時代には開放的な異国趣味を背景として葡萄酒がかなり普及しており、酒杯として使われた。近時発掘でない伝世品は珍しい。

参照:DK-578















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