DK-688 豹銜鼠銅啄
時代: 前漢時代 、サイズ: 高さ 22cm×横幅 9.5cm×厚さ 2.2cm
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テン国の武器には多様な形態が見られる。啄といわれる武器。柄となる木棒が刺される円筒上には豹が鼠を銜える造形をあしらい、筒部には渦文・蔓文が細刻される。

中国西南地区に属する雲南省では、戦国時代〜前漢時代にかけて独自の青銅器文化が花開いた。前2〜前1世紀がテン王国の最盛期であったが、後漢時代になると漢文化に同化し、独自の青銅器は姿を消してしまった。テン王国は中国の西南地区にありながら中国の北方、あるいは西方の文化に類した部分があって注目される。儀礼などに用いたものと考えられる。
青銅の戈・啄・斧などの鏨管の上に、鹿や牛・猿・虎・狼・蛇などの動物をいくつも並べたりする造形はテン族の青銅兵器の特徴。

参照 : DK-254
参照 : 雲南民族美術全集ーテン国青銅芸術









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