この銀壺は草原の民族が馬上で使用する皮袋に似せてあり、筒状の注ぎ口には蓮弁文型の蓋が付いている。背には弓形の取っ手が付けられ、蓋と取ってを鎖で繋いでいる。脚部は楕円形の圏足が付いている。前足は空を踏み、腰を落として今まさに着地するかのような姿で舞いを舞っているようである。 唐の玄宗皇帝は宮廷行事に舞馬を盛んに行ったといわれ、こうした姿を写実的に写し出したもの。 参照 : DK-399