DK-521 兵士獲捕虜青銅鍍金具飾
時代: 前漢時代(BC〜BC1世紀) 、サイズ:高さ cm×口径 cm
価格: \

中国の西南地域にあたる現在の雲南省一帯では、戦国時代から前漢時代にかけて独自の青銅器文化が栄えた。中国の歴史書がテンと伝える民族の文化。テン民族は高度な青銅器鋳造技術を駆使して、人間や動物の姿を写実的に表わした。美術的に優れ、また当時の人々の生活の有様を伝える貴重な資料でもある。漢王朝はテン王に金印を与え、政治的な関係を深め、漢文化は次第に西周中国に浸透し、後一世紀頃にはテン独自の文化は姿を消した。
テン文化では、牛が突出した扱いを受けていた。貴族が衣服につけた飾り金具であって、テン族の兵士が出征後、勝利を得て帰還した場面が表現されている。2人の兵士は分捕ってきた勝利品である牛一頭、羊2頭を荒縄で縛り、子供を背負った女性一人を引き連れている。前を行く兵士は髪を弁髪に結った首級を牛に下げている。蛇は冬眠して春になると動き出す再生のシンボル。

参照 : DK-320







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