本体・光背・台座の組み合わせからなる。火焔透かしの頭光を負い、台座反花と一対の獅子、全身を豊かな装飾品で飾り立てる。獅子の間、背面には「三月廿日弟子周仁造佛一躯」、全面には「隋開皇五年」の銘文を記す。厚い鍍金が全体に施され、大型の佳品。
仏教伝来の時から現代に至るまで、中国では長く仏像が造られ拝されてきた。その歴史の中で最も盛んに造仏が行われ、信仰の熱意が示されたのは北魏から唐時代にかけての500年間。伝来当初の戸惑いを克服し、北魏時代の人々は自己の仏の形を完成。南北朝後半から隋時代にかけては新しい形が求められ、仏像の形式は様々に変化する。ようやく古代的世界観から脱却し、おりから流れてくる西方の文化に刺激を受け、隋〜唐時代の精神は仏像にも人体の理想形を追求しようとした。
参照 : DK-111 、 DK-109 |