この車は二輪で轅は一本、それに四頭の馬を繋いでいる輿の前部には、御者が手綱を握って跪坐し、冠を着けている。御者の後部には箱があり、頂部には楕円形の屋根が付いている。屋根の文様は柿葉文を中心として4区に別けられ朱雀・龍文が、箱の後部は鬼面、左右部は龍文、馬の体表はち虎龍文が刻されている。
秦始皇帝兵馬俑からは本器と同形態、実物2分の1縮尺の銅車馬ともう一台同時出土している。本器は安車(座って乗るようになっている)であり、秦王朝の最高級馬車。始皇帝の巡遊専用車であった。小品ながら、精微な造りである。古代の車制の研究にとっても重要な価値を持つといえる
実物は車と馬とに3400以上の部品が使われている。始皇帝は在位期間の3分の1ほどを巡行に費やした。馳道という幅3車線の皇帝専用道路を全国に建設した。
参照 : DK-288 |