裏面の鈕は伏獣、回りを双鳥。双鳥が巡る意匠を純金板で打ち出し、花唐草は細金線で装飾。地は1ミリに満たない極小金粒で埋める。四隅と花部は緑・赤・玻瑠を埋め、白銅方形上に装着する華麗豪華な宝飾背鏡。このような鏡は、銀器・三彩陶と共に盛唐の華とも言うべき文物。
こうした細金細工も西方から取り入れられたものと考えられ、中国では唐代以前には殆ど見られなかった黄金と赤・緑・青の玻瑠による配色が豪華さを醸し出し、華麗な唐代の文化を象徴している。高級な手鏡として使用されたもの。玻璃嵌の宝飾背鏡では、正倉院蔵(黄金玻璃鈿背12稜鏡)が知られる。
参照 : DK-310 、 DK-304
参照本 : 正倉院のガラス |