身・蓋の四辺と蓋上に宝相華文。蓋部各面に16ヶの花文の浮き出しを貼り付け・鍍金をし、蓋上面と身部の空間は唐草文で線刻する。正面に鍵が備わり、背面に設置された2個の蝶番で蓋を開閉する。大量の金銀器や茶器の出土で知られる法門寺地下宮からは仏舎利を収めた同類の小箱が7つ出土し、何家村出土の銀箱は宝物や化粧道具入れとして使用されたものであり、本品も同様。枝から枝へと飛び移る一瞬の動きを見事に捉えたこの小品日本は未だ弥生時代であり、改めて古代中国の先進性を思い知らせる。 参照 :DK-208