中央の鈕は伏獣形をとり、小連珠文の付いた高い境界突帯で区切られた内区と外区いずれにも全体に葡萄唐草文が入り、内区では五匹のさん猊、外区には蜻蛉・蝶・飛禽などが配されている。縁には小雲紋が一周する。海獣葡萄鏡は西方伝来の葡萄唐草文に中国伝統のさん猊文を配したもので、唐代に広く愛用された。 鋳上がりは極めて鮮明かつ良好。白銅の輝きと錆味の対比も美しい。精緻で躍動感溢れる文様構成となっているところに国際色豊かで活力に溢れた唐文化の特色を見て取る事が出来る。 参照 : DK-238