筒状に飛び出た瞳・横に張り出した耳・太い眉・大きくすわった鼻・一文字の口を持つ、見る側に強い印象を与える。中国の他地域には類例が無い広漢市三星堆文化の作品であり、中原の商周文化と違った精神世界を有していたことを物語る。
三星堆の青銅仮面は二つ大別され、人の顔を模した人面具と、神獣を模した獣面具がある。1986年に発見された三星堆祭祀坑からは獣面具は3点のみで他は人面具。眉間に方形の孔が有り、元は巻雲状の立て飾りを装着したものであろう。この凸目怪獣を伝説の「縦目」の蜀王「蚕叢」にあてる説が現在は中国では有力。人間を表現したものではなく、神として崇拝する対象であったことは間違いない。数年がかりの地元農民収蔵家から入手。
参照 : DK-124 |