DK-313 青銅鍍金亀鈕印
時代:南北朝時代(AD420〜589) 、サイズ:高さ 3cm×印面 2.2cm
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印面も全体金のメッキが施され、印鈕は生き生きとした亀の立体彫刻。中国人は亀に対して瑞祥として崇敬の念を持っている。既に八千年前から亀は人々に礼を以って遇され、河南省中部では人を葬る時、亀甲を頭の上方に置いた。六千年前の山東では、死後亀の殻を腰間に置く習慣があった。三千年余り前の晩商の帝王は二百七十三年の長きにわたって、毎月のように亀甲を用いて占と亀甲のヒビで吉凶を占い、政務を処理した。前後両漢から魏・晋の世でも王侯高官の印には亀鈕多く用いられており、神聖視されていたと知れる。東晋以前の銅印は紙上でなく「封泥」に用いられた。この習慣は東晋以後次第に廃れたが、銅印の篆刻法と文字の配置などは方寸の芸術として開花し、現在に至る。遅くとも漢時代には亀が千歳の象徴として認められている。印面は「南浴尚官」。

参照 : DK-192








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