4cmに満たない小型の懐中鏡。寸鏡と言う名は日本での通称で、袖鏡と言う呼び方もあり、これは中国でも通用している。女性が携帯して用いたと考えての命名であろう。寸鏡は漢時代には少なく唐時代に多い。 鋳あがりもやや粗い明器として製作された品が多いが、本品は伏獣形鈕と,5頭の海獣、葡萄唐草文も抜けは良く実用品であったろう。かって鏡は寸鏡と径20cmを越える鏡が高価であったが、現在では出土品の増大により全てが求め易い値となったことは陶磁器と同様である。 参照:DK-082