細文地に「山」字形が浮き出た文様をもつ鏡を山字鏡といい、山の数で三山鏡四山鏡と称する。 この「山」字形が何を意味するのか、尚明らかにされてはいないが、鏡背に表される他の主文から類推すると、天上の世界に関わる形象なのであろう。 地紋様は羽状地と通称される細文で獣文の角が翼の部分だけを繰り返し型面に印模して構成されている。鋳上りは見事であり美しい。白銅の地金も魅力ある鏡としている。 方鏡は円鏡に比べ、はるかに数は少なく貴重。錆も美を損なう事無く両面に散在する。 参照 : DK-056