乳頭をあらわにした母親猿が片手を水平に延ばし、片手は尻尾を掴む極めて斬新。優れた漢時代ならではの動物表現を見ることが出来る。帯鉤の始まりについては、かって北方異民族の受入れと言われていたが、現在では中国独自に生まれたものと考えられている。戦国前期から後漢まで盛行し、新形式の帯留めに変わった。
帯鉤の使用状態を端的に示すのは秦始皇帝陵の兵馬俑に正確に作られており、興味深い。帯鉤のコレクターは多く、この猿形帯鈎はまず欲しい標準品といえよう。銅と錆の伝世味が良く、古代金工品の魅力を増している。
参照: DK-008 ・DK-026 ・DK-059 |