景徳鎮窯。
天空を疾走する龍の姿が濃く、鮮やかな発色の染付で描かれる。器からはみ出さんばかりの龍の間隙は、鋭く強い曲線で描かれる。口縁と胴裾の波涛文が激しい動きを感じさせる元染付の魅力が卓越した筆線の力にあることを雄弁に物語る佳品。底裏は無釉で、僅かに内刳りがなされるのが特色。
元代の青花磁器は造作がこれまでになく大きなことと、器面が鮮やかな青で装飾されて一気に華やいだことの二点が最大の特色。これらの磁器は此の時代に突然隆盛となり、一挙に頂点をきわめてしまった。これはいまもって青花磁器をめぐる最大の謎とされている。
参照 : CB-174
参照本 : 染付 藍が彩るアジアの器 |