CB-236 青花魚藻文壺
時代: 元時代  、 サイズ: 高さ 22cm×胴径 23cm
価格: \
景徳鎮窯。
口縁をやや高くし、腰部から高台に向けて搾る壺の器形は、元時代独特のもの。繁茂する水草や睡蓮の間をぬって遊戈する様々な魚を描いた魚藻文図案は、元時代に美しく完成された吉祥文様。魚の文様は中国では非常に古くからやきものの装飾に用いられていた。アンダーソン土器、戦国時代の加彩陶、宋時代の磁州窯、龍泉窯の青磁等でも馴染みの深い文様である。元時代になってこれらの魚文が写実に徹した精緻なものとなり、さらに何種類もの水草や藻がその重要な条件であった。草魚、鯉、ケツ魚がしっかりとした筆ゆきで表わされ、さらに豊かな江南の湖沼の様子をそのままに、水藻や蓮が配されている。他の装飾文様に比べ、圧倒的に数が少なく、特に珍重されている。

参照 : CB-130









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