CB-217 青花人物文長頸瓶
時代: 元時代  、 サイズ: 高さ 40.5cm×胴径 20cm
価格: \
景徳鎮窯。
器面には騎馬人物と旗印を持つ人物の3人が大きく、下方には旗印と矛が描かれる。元代に流行した雑劇である元曲の一場面であろう。元青花磁器の特徴の第一に挙げられるのは大型物が多いことであり、質量感溢れた作品。これは景徳鎮窯の製品のみならず、龍泉窯・磁州窯・鈞窯といった諸窯製品についても同様である。大作主義はこの時代の中国陶磁全般に通じる一つの特性。鮮烈で雄揮な筆致が用いられている。青料の発色も良く、焼成によって一部褐色に発色している。
磁州窯で白地鉄絵の描法が生れてから1世紀余りの後に、ついにこのような本格的な絵画的描写による絵付けのなされた作品が作られるようになった。高台内は露胎とし、火石紅といわれる赤褐色を呈している。

参照 : CB-185CB-167








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