魯山窯。
両端は太く丸く、腰は細く、全体に弦文があり、黒釉を掛け、丸文と弦文を白抜きとしている。
片内面に「対○○○」の刻銘がある。肉薄で軽量。
現在でもチワン族・ヤオ族などの少数民族はなお使用しているように、実際に鼓胴として使用された。中国では古く撃缶と言って陶器を打って楽の音とした事が伝えられており、我が正倉院には奈良三彩の磁鼓胴が収蔵されていること周知の如くである。
このように胴に大きなくびれをつけた砂時計型の鼓は細腰鼓の一種で、インド発祥の楽器とされる。
類品として、北京故宮博物院には黄道窯の所産品が知られる。
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