磁州窯系。 球形の胴部にふっくらと甲盛りのある小さな鈕の付く蓋が伴う。全面に黒釉が施され、さらに粘り気の多い黒釉を蓋外面と身の胴部下半まで施す。銹斑は二度掛けされた部分に柿色に発色し、また口縁部も褐色化している。褐斑文が賑やかで明確に装飾されており、秀品といえる。 参照本:中国陶磁2000年の流れ