汝窯。
水仙のような球根植物を水栽培する為の水盤と考えられており、水仙盒とも呼ばれる。優美な器形とともに、宋人の風韻を知ることができる。ほとんどの汝窯作品にみられる貫入が全体に認められ、土錆が入る。底裏の6ヶ所に小さな丸い目跡が見られる。口縁には金属製の覆輪が嵌められている。やや外向きに造形されている脚は、漆器などの木彫を思わせる。宮廷の什器と考えられている。
「水仙盤」の伝世品では大阪市市立東洋陶磁美術館と台北故宮博物院の計5点が知られる。清朝には「猫食盒」と認識されていた。
清涼寺窯址からは「水仙盒」はかなり出土している。
大阪市立東洋陶磁美術館蔵品はやはり銅覆輪が施されている。長く所在が確認されていなかった汝窯の窯址は、1980年代後半に河南省宝里清涼寺村で確認された。
参照本 : 北宋汝窯特展 |