CC-509 鳳凰首青磁瓶
時代: 宋時代 、サイズ:高さ 32.5cm×横 26cm×奥行 20.5cm
価格: \
越州窯。
球体の胴を持つ長頸瓶に、綬を銜える鳳凰(朱雀)の首・左右の翼・尾翼を立体的に形成し、胴面に花と二羽の蝶を貼花する。かって全く見ない異形である。器体に動物の体の一部分を付けて、全体を動物の姿に見立てる古越磁以来の造形が受け継がれているといえよう。
中国の埋蔵品の奥深さを知らしめる。鳳凰の口は貫通しておらず、水注ではなく、富家の装飾品。中国では蝶は美の象徴、花を女性に譬え、蝶はその蜜を吸う若い男性を象徴する。また80歳の意味の「てつ」と同音であることから、長寿のシンボル。対になって戯れながら舞う双蝶は、愛し愛される相思相愛を表わして、幸福な結婚生活の寓意でもある。蝶のモチーフは晩唐・五代から北宋早期の定窯でも好まれたものの一つ。








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