CC-490 青磁香炉
時代: 南宋時代 、サイズ:高さ 10.5cm×横 13.5cm
価格: \
龍泉窯。
円筒形の体部はごく僅かに底部より口部の方が広い。体側には2条・3条・2条と3ヶの弦文が廻る。この形式の香炉は俗に「口寄香炉」、あるいは「千鳥香炉」とよばれている。
型で作られた三脚は瑞雲が刻された雲形。宋時代・古代の青銅器によせる博古学の興隆の中で、温酒尊の復古器として再現されたもの。居室や文房で静かに香を聞き楽しまれるのに用いた。形姿の類品は徳川美術館所蔵の銘「千鳥」が知られる。3足が浮き上がった姿を千鳥が片足を浮かす仕草に連想させて千鳥形と言うが、この品は底に付く状況。この形式の香炉としては比較的大振りであり、気品のある端整な姿をしている。
滑らかにむら無く溶けて、温雅な粉青色を呈する青磁釉の美しさは、いわゆる砧青磁の理想的な釉調を見せている。文人の香炉愛玩の熱意が多くの香炉を焼かせている。3足が地に着き、高台が浮く作り。

参照本 : 中国陶磁名品展 -小森忍が挑んだ世界-








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