CC-448 青磁刻花牡丹文長頸盤口瓶
時代: 五代時代 、サイズ:高さ 24.5cm× 胴径 13cm
価格: \
越州窯。
唐時代の金銀器より影響を受ける球形の胴には、幾分上端に向け窄まる長頸が付き、広がった口に裾広がりの高い高台が付く。花・蓮弁文様は直角的削り出しの刻花で装飾され、口縁部には雷文、高台裾部には四本の筋文を施している。全面施釉の高台内には長円形6ヶの目跡が見られる。越州窯が目指していた青磁の様式が一つの完成された理想的な姿に到達したものと感じられる越州窯盛期を示す優品。いわゆる「秘色青磁」であるが、深遠な神秘的な色という意味で、9世紀後半頃から呼ばれたし、呉越王の下では朝貢用にも使われた。この作品も呉越国の御用窯の役割を担った中心窯の作品。

越州窯は唐代天下第一の名磁とされ、多くの詩文にその秀絶さが讃えられているが、越州窯の最も盛んだったのは唐末から五代にかけてであり、特に呉越王銭氏代々の厚い保護を受けた五代時代に最も優れた青磁が作られたと知れる。








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