CC-406 粉青蓮花式洗
時代: 北宋時代(11世紀末〜12世紀初) 、サイズ:高さ 8.7cm× 口径 14cm
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汝窯。
ゆったりした曲線を描いて立ち上がり、口縁10ヶ所に窪みを入れ輪花形に造る。汝窯は北宋の宮廷御用品といわれており、作風は静謐でありながら気品と威厳が感じられる。澄んだ水色の釉には透明感があり、一面に貫入、発掘による土銹が入っている。潤いのある青釉は形容し難い味わいがあり、人を魅了する。
高台内に小さな突起のある支具を置いて焼成するため、小さな丸い目跡が三つある。汝窯の魅力は「雨過天晴」といわれる「青」に尽きる。伝説によると徽宗に皇子が誕生した時、雨が止んで雲が切れ、澄んだ青空が顔を出した。徽宗はその空を指差し、「あの空の色を再現せよ」と命じた。その結果、工人達が苦心惨憺して創り出した「青」といわれる。色の秘密は釉に混合された瑪瑙の粉末にあるといわれる。瑪瑙は高価なものだが、宋の朝廷は各地から献上された瑪瑙を加工して、器や装飾品を作っていた。その時に出る粉末を釉に混ぜたと文献にある。
金の軍が北宋の首都開封に攻め込んだ時、汝窯もまた壊滅、19年の生命だった。南に逃れた徽宗の子、高宗によって汝窯の伝統を汲んだ。「修内司官窯」が後に再興されたが、汝窯の色彩と造形はついに甦らなかった。
本形状伝世品は、台湾故宮博物院他一点の計2点が知られるのみ(故宮博物院蔵品は、高さ10.5cm×口径16.2cmで幾分大きい)。故宮では水注を伴なう温碗と表示しているが、絵画や遺品で見られる青白磁水注は幾分大きく、本品は水注を納入するには幾分小さく、他用途の洗・食器ではなかろうか。
12世紀高麗青磁の同形品が大阪市立東洋陶磁美術館蔵で知られ、2007年台湾故宮博物院の「汝窯展」に並列展示され話題となった。香港著名収蔵家旧蔵品。

参照本 :
大観 北宋汝窯特展
美の求道者 安宅英二の眼 安宅コレクション








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