CC-192 青磁牡丹文水注
時代: 北宋時代 、サイズ:高さ 18cm
価格: \
越州窯。
いかにも北宋の作品らしい格調の高い姿の水注。胴に巡らされた牡丹唐草の文様は、文様以外の空間を削り落として浮き出し細い線彫りが加えてある。深い彫りは文様をくっきりと立体的に表わし印象的。高台畳付を含め全面に淡緑色の青磁釉が掛かり、越州窯としては最も良い釉色。今日我国では俗に水注と呼んでいるが、水注ではなく当時は酒注として用いたもの。注口・把手の作りに北宋独特の鋭さがあり、蓋を伴なう遺品として貴重。定窯白磁・耀州窯・磁州窯でも同形式の品が存在し、五代から北宋初期に流行した形状であったと知れる。窯の距離は相当離れているが、この時期の耀州窯と越州窯には区別しかねる釉色の品がままあり、本品もその一例といえよう。

越州窯青磁は伝来品に秀作が少ないものである。越州窯青磁の精作は高台を含めて内外の器表全てにくまなく青磁釉を掛けて、土肌をすっかり隠してしまう。この総釉の着想はそれまでに認められない画期的な施釉法であった。この総釉の実現はかなり手間隙を掛けて匣鉢詰めしなければならないし、工夫が必要となる。しかし、そこまでして総釉にする理由は越磁が人工の「玉」を目標に製作されたからと考えられる。

参照 : CC-140








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