耀州窯。
宋代には「経瓶」と呼ばれていた。口は小さく、口縁は外に開き、頸部は短く、形は大きく膨らみ、裾に向かってすぼみ圏足となり、胴部は長くいわゆる梅瓶で、宋代の典型的な様式。底部は先端が尖った二重迎蓮弁文をめぐらせ、残り全体を牡丹唐草文で枝と茎は絡み合い、花と葉は躍動感に溢れている。形にはまった文様構成でありながら、深い手慣れた勢いのある片切彫りは生き生きとし、浮き上がる立体感は見事である。
極めて軽量。宋磁の魅力を堪能させる品。上海博物館蔵、著名な48cmの同形類品が知られるが、類品は極めて少ないもの。
耀州窯では唐時代に黒釉や三彩などを生産していたが、晩唐の10世紀頃に青磁を作り始めた。そして宋時代になると深い刻花や型押文様のある器にオリーブ色の光沢がある透明性ガラス質の釉を施した青磁を専門的に生産するようになった。耀州窯の青磁は同じ頃の越州窯の青磁に似ており、両者の間には何らかの関連があったものと推測されるが、越州窯の青磁に比べると色がやや暗く、また器形・文様に鋭い気分があるのが大きな違いと言える。 |