耀州窯。
六花弁形の稜花としゆるやかに立ち上がった皿内面の中央には円周を線刻。中には波涛の中を泳ぐ鴨を大きく、四囲にも六稜の波涛を片切彫りで表現している。海水波涛は流麗で筆勢のある櫛彫りで施され小気味のよいリズム感もあり一幅の絵画としている。
裏面は六弁の櫛彫りが施されており、高台内も施釉。器体は薄造りで軽量。深みの湿潤あるオリーブグリーンの釉色は極めて美しい。五代〜北宋に入って暫くは越州窯が青磁の優品を生産していたが、中期以後は耀州窯に取って代わられ、北方青磁の花形となった。洗練された陶技は北宋後期の作品。表裏面に大きな貫入が入っているのも美しさに華を添え賞玩すべき作行としている。
台湾故宮博物院に同作品が常設展示されている(口径14cm高5cm)中国古陶磁の魅力を知らしめる佳品。 |