耀州窯。
北宋の形状である、丸く膨らんだ胴に直立した注口がつき、把手がつく。胴全体に宝相華唐草文がびっしりと刻花であらわされている。深みのあるオリーブ色が刻花であることにより濃淡となり美しい。全体に気泡が散在する。耀州窯の文房具では伏唐子の書鎮がまま見られるが水滴は稀少。
宋朝において科挙に合格した新進士たちは官界に入り官僚の要ポストを独占していった。前代の世襲的貴族階級に代わって新たに土丈夫階級と名付けられる支配階級を形成。儒教経典歴史に通暁し、琴・棋・書・画の文化、芸術的能力を持つ豊かな総合的教養人たることを条件とされたわけで必然的に文房四宝のこだわりが良質の文房具を生む事となった。高台内釉を引掻いているのが欠点。 |