龍泉窯。
青磁のうちで古来最も珍重される鳳凰耳の花生。釉調は深い緑の翡翠釉であり、鳳凰耳。器形も重厚感有る完行の佳品。高台もきっちりと削り込まれている。高さ30センチ前後の大きなものの他、小ぶりのものも多く作られており、書斎の飾り・花生・杓立てとして日本の茶湯では喜ばれる。新発掘だからこそ入手できる、今の時代に感謝。
南宋時代龍泉から東洋全域に送り出された青磁は今日想像もつかないほど莫大な量であって、我国に伝世する青磁の総数も何千何万という数であろう。龍泉窯は700〜800年もの悠久の焼成の歴史を持つが、青磁の釉色と質成の美の頂点を成すのは宋代の陶工が創造した龍泉青磁であって、それは天工を琢己に奪った人工の青玉であり、今でも尚我々をその美に傾倒させるのである。
参照 : CC-125 、 CC-114 |