CC-117 青磁鉢
時代:元時代  、サイズ:高さ 4.5cm×径 12.3cm
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龍泉窯。
肉厚に造られており、高台が高く、口縁部は端反りとなる。全体に大きな貫入が入り、間には白く輝く微細な貫入が現れていて美しい。
窯の中に酸素が十分ある酸化焔で焼成されたため、胎土や釉薬中の微量の鉄分が酸素と結びついて米色を呈したと考えられる。圏足は広く、薄褐色に胎が現れ、削りは力強い。元時代になると水陸両路の交易が宋時代より盛んとなり、陶磁器の需要はさらに激増、海外からの注文品を賄うため龍泉製陶の中心は下流に移り、温州・泉州から盛んに国の内外へ輸送した。又この時期を境に時期の主役の座は次第に景徳鎮の青花が占めるようになって行く。

参照: CC-108







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