龍泉窯。
口縁に9個の突起がある。内面には中央に亀、その周りに魚が3匹あらわされており、型で抜いた文様を貼り付ける貼花の技法による。釉色は明るい砧色で極めて美しい。台湾・鴻喜美術館に貼花が龍文の品が類品として知られるが、同一品は未見の珍品。
魚・亀の図柄がいかにも筆洗であって文人の文房具として風雅が有る。 高台内露胎で中央部に釉を乗せている。突起部2ヶ所極小ソゲ修理。香港著名収蔵家旧蔵品。
南宋の時代は龍泉窯の全盛期にあたる。当時は中原は金が支配しており、青瓷市場では龍泉がその中心となっていた。さらに当時は海外との貿易も盛んだったことから、龍泉の青瓷は重要な輸出品の一つでもあった。市場での需要、そして販路の順調な拡大は南宋時における龍泉の繁栄の大きな原因の一つである。 |