文様部を陽刻界線でもって表わし、黄・紫・白釉・薄緑釉で蓮池水禽文を表現する瓶。康煕年間に流行した素三彩の技法。技法としては三彩の一種ともいえ、西洋では基調となる色彩で分類し、ブラックホーソン、グリーンホーソン、イエローホーソンなどと呼ばれ、黒地を最高とする。西洋人がこれを好み、声価は極めて高いもの。柑子口形状は、漢時代銅器の形状「素三彩」と呼ばれる装飾法は15世紀初期正徳年間頃に景徳鎮で初めて用いられた。深く抉られた高台内は二重圏線内染付で「金王朝珠之珍」が記される。
近時景徳鎮郊外墓出土。
明末清初の景徳鎮窯は、官民上げて色絵の新しい表情付けに意欲を燃やしており、本品にもそのひたむきな熱意が伝わる。
※ホーソンとは英語で山査子のことで、春に白い梅に似た花をつける低木の植物を意味する。 |