蓮の花が咲き乱れる池に水鳥が遊ぶ図が外側面と見込みに描かれ、豊な気分に満ちている。蓮池水禽図は宋時代=定窯、元時代=青花と繰り返し使われている。蓮は花が咲くと同時に実をつける性質から早く子供が生れることを寓意し、また蓮と連、レンコンと連れ合いの音通などによって良縁を祝し、子孫繁栄を願う意味がある。蓮に添えられた三つ又形の葉は慈姑であり、その球茎は食用にされ、「歳に12子を生む」といわれることからやはり多子多産の象徴。更に蓮は泥の中に太い蓮根を張って増え、次々に花や葉が生い茂ることから、「本固枝栄」すなわち元がしっかりしていれば、枝葉も栄えることが喩えとされる。
高台内には二重圏の中「大明成化年製」が染付銘であるが、本品は乾隆期の作品。天下に名高い明・成化の豆彩に勝るとも劣らないと評価されているのが雍正年間の作品であるが、乾隆期の豆彩も透明感のある美しい彩色によって評価される。
金に糸目をつけない朝廷の奨励策は、特に最も隆盛を極めた康煕・雍正・乾隆帝の時代景徳鎮には50万人を超える人々が住み、窯の火を昼夜休みなく燃えさかったと言われる。
5cm余のニューが1本有で修理。
参照 : CQ-025 |