宜興窯製。
四方の胴部が柔らかな曲線を描いて上下に絞られ、稜線も各面も弛緩無く美しく釉薬が発色している。
注ぎ口も四方で造形の重厚さを増している。煎茶器を取り合わせる時、存在感を持つのが水注であり主役を引き立てる名脇役でもあり、又単色釉磁器をもって最上とする清雍正時代、
鈞窯を模した時生れたのが盧鈞釉。高温で素胎を焼き、釉掛けのあと低温の二度焼で造られた。釉色も又多様で目白・鈞紅・紫紅・藍色などが有った。時代が下がると、素胎は本品のような粘り有る密な土でなく粗くなり、取っ手も力強さは薄れ丸みを帯び全体造形の力強さは歴然と相違している。
300年余傷一つ無く大切に伝世した品だけが持つ独特の雰囲気が漂う。上海著名収蔵家放出品。 |