CJ-109 赤絵草花文碗
時代: 金時代  、 サイズ: 高さ 4.8cm×口径 13.2cm
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磁州窯。
宋の赤絵は色感的に成功している陶器といえよう。乳白色の化粧掛けを灰色の胎土の上にして、透明性の釉薬を掛け焼成したものに上絵として赤色を主にして緑色をも加えて文様を描き、さらに低火度で焼いたもの。
華北の金の治下に用いられていたことが知られる明るい赤の色調は塞外民族の眼には最も美しい感じを与えたのか、蒙古地方の元時代の遺跡からもその破片が発見されるので、相当期間この種の赤絵が流行したものと考えられる。明初赤絵の典雅細微な牡丹唐草文とは対照的で、強いていえば明末典型の赤絵に見られる奔放自由な感情と通じるものがある。

参照 : CJ-087







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