CJ-104 白地黒掻落牡丹文瓶
時代: 宋時代  、 サイズ: 高さ 30.5cm×胴径 17cm
価格: \
磁州窯。
細く引締まった頸部に下膨れの胴部が付いた瓶を中国では「玉壺春瓶」と呼ぶが、美称にもかかわらずその名の由来は定かでない。三つの文様帯に区切り、主要部は牡丹唐草文を展開する。精緻で繊細なテクニックと、力強く豪快な造形性が共存。白と黒のコントラストも美しい佳品。
こうした磁州系陶磁は、我々日本人の眼からすれば最も親しむべき愛情を感じるものであるが、乾隆帝が主に蒐集した故宮宮廷の蔵品中には皆無である。歴代の官窯と違って土臭の有る品は好まなかったのであろう。それは今も中国人の陶磁に対する伝統的癖から蒐集家も多くなく、優品は国外に流出しているといえよう。









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