CJ-103 白地黒掻落牡丹文壺
時代: 北宋時代(12世紀)  、 サイズ: 高さ 28cm×径 25cm
価格: \
磁州窯。
なで肩で裾が窄まる広口の短頸壺。口縁の周囲には葉文を線彫りした二重蓮弁文帯を描き、裾には細長い花弁文帯を巡らし、中央部はたっぷりと空けた白地に牡丹花の折枝文を上下交互に配置する。牡丹折花は花弁の一枚一枚に櫛目が入って丁寧な仕上げがなされ、精緻な印象を与える。磁州窯の美しい優品として知られる作品であり、同工の作品が長野・サンリツ美術館、東京・戸栗美術館に収蔵される。
白地掻落は磁州窯の中でも最も印象的な一群で、優れた遺例が多い手法。白掻落しにおける白と灰色の柔らかい対応に比べると、これははるかに強烈なコントラストであって、線彫り・掻落しという彫刻風の施文技法はここに最後の素晴しい成果を得たといってよい。20年来の懇願により香港著名収蔵家より入手。品格と美しさでは磁州窯作品中第一のこのような作品と面しているだけで、豊かな気持ちになれる。美しい古美術品から、現代人が学ぶことは多いといえよう。

参照本 : 平凡社版 中国陶磁F 磁州窯








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