CJ-059 白地掻落花文水注
時代: 北宋時代(11世紀初)  、 サイズ: 高さ 20cm
価格: \
磁州窯。
五代から北宋の前・中期にかけて多く見られる水注や酒注として実用性も高く、磁州窯の主要製品の一つとなっている。初期の品は模様の間を深く素地まで掻きとって模様を浮き彫り風に表した。金属の水注の形式から出発し、本品のように注口も把手も金属の硬さが消えて使いよさそうなやきものに変わっている。
彫りが浅く、白地が多く、品の良い意匠である。宝珠鈕蓋が残るのは珍しく嬉しい。器形はもとより唐時代より転化してきたものであるが、その太く短い注口や把手の緩やかな線・重量感ある胴復などそれは全く宋代陶土芸術の極地といえる。
またその自然から生まれた伝統的な南人の幽雅に対し、北人の重厚さをも感じることが出来る。

参照 : CC-150







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