GK-612 瑪瑙牛頭角杯
時代: 唐時代  、サイズ: 高さ 7cm×横 14.5cm×奥行 5.5cm
価格: \
白縞模様のある赤瑪瑙で水牛首形杯とし、口部には鍍金された帯を嵌めている。帯には突出させた珊瑚・オニックスを4箇所嵌め込み、鳥唐草文・魚子文を稠密に打ち出す。本来犀や牛など角製の杯に源を持つ。すなわちリュトン。角の表現は羚羊などに近く、手本にしたのが草原伝来のリュトンであったのかもしれない。
皇族ないしその周辺など最上流階層の間で用いられていたものと推測される。異国趣味に満ちた華麗なものであり、盛唐らしい隙のない作風が快い。同形状作品が1970年陝西省西安市南部にある何家村の窖蔵から発見されており、この作品は世界的に知られる著名品。角杯は中国では戦国時代頃から青銅製・玉製の作例があるが、その伝統は一度途絶え、唐時代の角杯は西方からの新たな刺激によって再度作られ始めた。隋唐の玉器にあっては白玉が用いられる場合が多く、瑪瑙は稀少。貴族等が見せびらかすための観賞用品であったのだろう。東ローマの影響を受けた作品。
西安玉収蔵家秘蔵品。長年の懇請により入手。

参照本 : 宮廷の栄華・唐の女帝 則天武后とその時代展








← 玉製品のページへ戻る