尊といわれる銅容器の形状を写す。蓋上は獣面文で虎型の蓋鈕が付く。器身には鳳凰が前後2羽づつ蓋の後方、臀部は獣面が配され、器面全体を雷文で覆う。頭をやや上げ・体躯は丸々と肥え・四肢は太く短く・蓋部は牛頭から背中までつながっている。こうした造型性と実用性とが見事に結合したデザインは古代青銅工芸の大きな特徴。この種の造型と装飾を持つ銅尊は、通常長江流域で出土している。
殷代早・中期(約前16〜前13世紀)は青銅器の発展時期であり、新しい器形が数多く出現した。祖先や自然の神々、いわゆる鬼神に対する盛んな祭祀を背景に酒器を主とする祭器の制度が確立し、神々を示す獣面文が主要文様となって装飾は複雑で精緻なものへと発展した。
殷代後期から西周早期(BC13〜11世紀)になると青銅器の種類となる器形はほぼ出揃い、新たに動物を象った器物が登場する。獣面文を始めとする文様は空前の発展を示す。
白玉が3000年余の土中により白濁・暗緑斑に変化、古意が有る。刃も傷つかない良質硬玉製。銅器もさることながら、身分が特に高い人物が所持した格の高い玉器といえる。眼の強く・神々しさは強烈な印象を与える。上海博物館蔵「銅製鳳文尊」が知られる。同一意匠(高さ12.7cm、横19.5cm)。貴重な玉の初出資料。
香港著名玉収蔵家旧蔵。
参照 : 参照 : DK-542
参照本 : 上海博物館本写真 |