長方形角柱の全体を絡む態様で、前後に大きな2匹のち虎を立体的に彫刻。両側面には左右に貫通する2穴を並列に穿つ。類品を見ない形状の佩飾。白玉が局部褐色紅化して古意雅趣が有る。
生坑(近時の発掘品)。
後漢の古典学者許慎は 「説文解字」の中で、「玉は石の中で最も優れたもので、それは五つの徳を備えている。耀き、しかも温かみのある光沢は仁を象徴する。中に含まれた色も何もかも見透かせる透明さは廉直なることを示す。叩いた時に生ずる澄んだ美しい音は遠くまで響く知性を意味する。折れるまで曲げることができないのは勇気である。角は鋭いが人を傷つけることの無い点は
公正を表わしている」と説明している。
周代末から漢代はじめまでに玉の細工技術は研磨用具鉄器を導入して、長足の進歩を遂げた。鉄製の錐によって石を深く穿つことができ、円板状の玉磨の道具はかなり大きな原料を化粧箱や碗などの形に刳り貫くことも可能にした。この新しい技術によって、工人たちは一層の創意を燃やし、人物や動物などの丸彫り像も作られることとなった。 |