GK-228 玉龍佩
時代: 戦国時代 、サイズ: 長さ 9cm
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戦国時代玉彫の特徴である体部には細微な鱗文が一糸の乱れも見せずに埋め尽くしている。頂上部に穴が穿たれ、組飾りの一つと考えられ、上質の青玉製であり、他の佩玉も作行きの良い品であったことをうかがわせる。軟玉は鋼鉄よりも硬い鉱物であり、板状の石とか革紐などに濡らした砂を付けて擦り、溝を深くしていって挽き切ったと考えられている。砂に入っている石英は軟玉より硬く、石英よりも硬い石榴石などを粉にしたものも使われた。孔をあけるのは石製の錐が使われた。湿潤といわれる淡い透明感・湿ったような暖かさ・ぬめやかさは宝石には無いもので、小さな玉を手にするだけで心が落ち着き、和む気分にさせる。
孔子が玉には君子が供えるべき9つの「徳」があると言ったように、玉は全人格そのものを表わすものと考えられていた。「玉を改めれば行を改む」とは、君子は佩びた玉に恥じぬ「徳」が要求されるということでもある。手にするたびに人の目を楽しませてくれる細工であり、玉にはこのように手に触れる器具特有の工夫と技巧が施された作が多い。
腰からぶら下げた佩玉は中国最古の文学である『詩経』 「秦風」に玉を佩びて将々たり」とある。つまり腰に付けた玉が触れあいサラサラと上品な音を立てていると描写している。






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