親子龍が一体に造型されている。表面上は埋葬玉特有の微かな凹凸面を表わしている。灰青色玉であり、手慣れており熟坑(伝世品)。
漢代には西域との交流も始まり、玉の材料が入手しやすくなり、礼器・葬玉が多く製作された。龍の形象は新石器時代に始まり、漢代にほぼ形を整え、それはやがて支配者の独占するものとなる。日本には中国の玉器に対する関心は低いが、欧米においてはとても高い。これは宝石趣味の伝統の問題であろう。宝石趣味の伝統のある欧米は、中国の玉器に高い評価を与えており、玉に関する書物も少なからず出版されている。玉こそ中国美術の真髄であるという人も多い。近年中国では国を挙げて体系的美術全集の出版が続いているが、青銅器全集全16巻に伍して玉器全集は全6巻である。このことからも中国美術工芸の中で、玉工芸の占める位置が少なくないことが分かる。 |