漢代になり「天禄」と「辟邪」を呼び合わせる霊獣が出現。たなびかせる背中の翼・一本の角・先端が二つに分かれた尾を持つ天禄。威嚇し、のし歩く躍動的態様を的確に捉え作品としている。青玉製であり、近年出土玉の特殊性・地域性関連を考察させる品。
立体玉は数も少なく、半宝玉のゆえに財貨としての価値をみなし、西洋人の収集が盛ん。
生坑(近時の出土品)であり、鉄錆(中国では「辰砂」 「シュ砂」という)が付着。「天禄辟邪」は天の賜った禄をいただき、邪悪を避け、取り除くという意味でこれらを墓守りとして大型石製で造られた。
天禄は麒麟ほど知名度はない。清代では三品官の墓に天禄の彫刻を用いても良いことになっていた。 |